ひとり親家庭は、就労や家事等日々の生活に追われ、児童のしつけ・育児又は母親や児童の健康管理などが十分に行き届かない面があることから、各種生活支援講習会や情報交換交流事業を開催し、また、個々のひとり親家庭の相談に応じます。
なお、ひとり親家庭が利用しやすいよう、必要がある場合には児童を預かる託児サービスを併せて提供します。
事業実施主体
市町の母子寡婦福祉団体
対象者
原則、学習支援事業の利用者の母子・父子等とします。
事業内容
この事業は、アからウの事業について、地域の実情に応じて選択して実施できます。
ア 生活支援講習会
生活支援講習会の講習種目は、ひとり親家庭の生活指導を行うために必要な、次の講習とします。
- 児童のしつけ・育児に関する講習
- 養育費の取得手続きに関する講習
- 健康づくり・リフレッシュに関する講習
- ひとり親家庭に対する支援事業に関する講習
- その他、県ひとり親連会長が必要と認める講習
イ 情報交換交流事業
ひとり親家庭がお互いの悩みを打ち明けたり相談し合う場を設け、ひとり親家庭の交流や情報交換を行うとともに、共助の精神を養い、早期自立のための意欲の形成と家庭生活の安定を図るために必要な、次の事業とします。
- 児童のしつけ・育児に関する情報交換事業
- 養育費の取得手続きに関する情報交換事業
- ひとり親家庭の健康づくりや支援事業に関する研修や交流活動
- その他、地域においてひとり親家庭を支援する交流活動
ウ 生活相談
- 各種講習終了後、当該講習で取り扱われた分野に知識・経験を有する者による個別相談を実施します。
- 個別相談を実施した場合には、相談記録を整備します。また、必要な場合には、本人の承諾を得て母子自立支援員等関係者に情報提供しておくことが必要です。
エ 生活エンジョイ事業
日常生活を明るく楽しく過ごすため、趣味や美容などに関する講習や実習を実施します。
実施方法等
ア 生活支援講習会
- 各講習種目を年1回以上実施。
- 講習内容は、講習を受講することにより受講者の自立につながると認められるものとします。
イ 情報交換交流事業
- 適切なコーディネーターを配置して活動支援を行います。
- コーディネーターは、次の方針に基づいて指導に当たります。
- 個人の課題の把握と解決に向けた力量形成
- 参加者の自己実現のための自己変革の意欲の高揚
- 良好な人間関係の形成への支援
- 個人の主体性や自主性を尊重し、適切なグループワークを通じて、能率的な活動ができるような支援
ウ 生活相談
- 生活支援講習会の講習内容に関し知識・経験を有し、適切な助言・指導をすることができる者を選定し、相談者の状況に応じて適切なアドバイスを行います。
- 必要に応じて関係機関と連絡を密にします。
- 生活相談に応じる者は、相談内容の秘密保持に十分に配慮します。
エ 生活エンジョイ事業
- 講習・実習を年1回以上実施します。
- 内容は、講習・実習を受講することにより受講者がリフレッシュでき、日常生活を明るく楽しく過ごす糧となるものと認められるものとします。